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8月ですね。しかしまぁ、いくらなんでも暑すぎます。

先日、この異常としか思えない猛暑のなか、もっと熱くなる夏祭りへと行ってきました。あまりの暑さに行こうかどうか直前まで悩んだくらいですが、友人と回る約束をしていたので覚悟を決めて行ってきました。

場所は(自称)第二の故郷、名古屋の「大須」。

世界コスプレサミットが行われることでも有名な「大須夏祭り(8月1日・2日)」です。ただ、最初に言っておきますと、この記事にはコスプレは出てきません。というのも、コスプレパレードが開催されるのは最終日の2日目で、私が行ったのは初日だからです。

ちなみに去年、コスプレパレードを見に行ったのですが、それはもう大盛況でした。加えて死ぬかと思うほどの人混みでした。ですので、「今年はゆっくりしたい」ということで初日に足を運ぶことに決定。しかし初日は初日で熱い一日となりました。
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大須観音の境内に入ると、すでに祭りの準備は整っていました。

もう少しでオープニングセレモニーが始まるという時間でしたが、照りつける日差しが曲がり角を迎えた私のビチャビチャのお肌をこれでもかというぐらい焼いてきます。突っ立っているだけで全身の毛穴という毛穴から水分が噴き出してくるため、炎天下は5分でギブアップ。

涼を求めて商店街の方へと逃げ込みます。

早急に水分を摂取せねばまずい、と思った私たちが最初に欲したのは「かき氷」。しかし夏祭りだけあって、どこもかしこも屋台がかき氷を出しています。「うーん、屋台で済ませる気分じゃない」、そんな私の我儘で友人を連れ回していた末にたどり着いたのが「中公設市場 旬市」。

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なかはエアコンが効いていて快適です。干からびる一歩手前の私たちにとっては天国でした。中を見渡してみると市場というだけあって野菜や鮮魚、お肉などを取り扱っているお店が並んでいました。

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市場内を歩き回っていると、一角にあった「コンドーフルーツ」さんという果物屋さんのかき氷の看板へと目が吸い寄せられました。だってフルーツ屋さんのかき氷ですよ。美味しいに違いありません。

本能がそう訴えています。いえ、脱水症状かもしれません。

さっそくメニューを見てみると、「フルーツ氷」と「定番氷」の2種類あるよう。せっかく果物屋さんに来たので、ここはフルーツ氷の「パッションフルーツ マンゴー氷」をオーダー。

5分ほどでテーブルに運ばれてきます。

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うん…でかい

たっぷりシロップがかかった氷に、バニラアイスとマンゴーがのっています。パッションフルーツはミキサーにでもかけてシロップになっているのかもしれません。恐らく、黒いつぶつぶが種の名残なんじゃないかと。

一口食べるとシロップの甘さとフルーツの爽やかさが同時に口に広がります。そして氷が想像していたよりもふわふわ。こういうふわふわしたかき氷って話には聞いていましたが、食べるのは初めてです。祭りの屋台でよくあるガリガリした氷とは違い、すっと溶けていきます。これは食べやすいですね。

あとフルーツと一緒に食べるって良いですね。バニラとシロップで甘くなり過ぎた口のなかを、マンゴーがさっぱりさせてくれます。量があった割には頭がキーンとすることもなく、あっという間に完食。美味しかったです。ごちそうさまでした。

夏は「コンドーフルーツ」さんのかき氷、ぜひオススメです。

追記:すでに「中公設市場」の取り壊しが決定しており、「コンドーフルーツ」さんも2015年12月をもって閉店されるそうです。ご利用はお早めに。


さて、せっかく夏祭りに来たというにいつまでもエアコンの効いた場所に居ても仕方ありません。重い腰をあげて商店街をぶらぶらしていると、にぎやかな音色が聞こえてきました。

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沖縄の伝統芸能「エイサー」の演舞だそう。「何で沖縄?」という気がしますが、大須商店街には沖縄土産専門店もありますし、何か沖縄とも繋がりがあるのかもしれませんね。

力強い太鼓の色が腹の底に響いてきます。ちなみにエイサーは沖縄の盆踊りとも言われるのだそう。見ているだけで引いた汗が噴き出してきそうです。エイサー集団から離れ、大須観音の方へと歩いていくと、とんでもない人混みに遭遇しました。

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「なんだこれ?」とパンフレットを確認すると、これからサンバパレードが始まるとか。遠くを見ると、けたたましい打楽器の音とともに、商店街の入口から派手な飾りをつけた集団がこちらへ歩いてきます。

観光客たちが一斉にカメラのシャッターを切りはじめます。近くで見てみると、ブラジル人の女性ダンサー達がセクシーな衣装に身を包んで踊っています。これは凄い。何と言ってもグラマー。

そりゃ皆さん写真撮りますよ。私だって撮ります。

ただ惜しむらくはその写真をここでは載せられないことです。いえね、あそこまでセクシーだとGoogle様にいかがわしい写真だと勘違いされる恐れがあるんですよ。いえ、サンバ自体はブラジルの立派な伝統音楽に違いありません。決して鼻の下なんか伸ばしていません。

それにしてもサンバってあそこまで過激な衣装だったとは驚きです。しっかりと目に焼き付けてサンバ御一行が通り過ぎるのを見送りました。しかしなぜ大須でサンバなのでしょうか。

そんなこんなで時刻はもう夕方、そろそろ初日のお祭りも後半戦です。大須観音に設置された野外ステージへと戻り、座ってのんびりとステージイベントを楽しむことに。

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オープニングを飾ったのは「SAKAE GIRLS」という栄を中心に活動するユニット。なんでも全員がモデルだそうです。確かに美人揃いです。なるほど、一眼レフをかまえた男性が異常に多かった理由が分かりました。大声で名前を叫んでいるファンもちらほら。

ファンの勢いに驚いてか、私の隣に座っていた子供は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていました。

(少年…あまり見てはいけないよ)

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華やかなオープングが終わると、お次は「第18回ゆかたキレイコンテスト」へ。

夏祭りでよく見かける「なんちゃって浴衣」ではなく、きちんとした着付けをした浴衣姿でたたずむ姿は夏の風情を感じさせます。それにしても静かです。さきほどの盛り上がっていた集団はどこへ消えたのでしょうか。

着付けの仕方や作法などの解説もあり、けっこう勉強になりました。とはいえ、私が浴衣を着る機会は当分無さそうです。もしかしたら一生縁が無いかもしれません。

そして最後に日本一浴衣を綺麗に着こなせる方々の授賞式が終え、再度「SAKAE GIRLS」のパフォーマンスでコンテストは幕を閉じたのでした。

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その後は日が暮れるまでジャズステージ。

しっとりとした音楽が大須観音の境内に響き渡ります。今までジャズなんてほとんど聴いたことがありませんでしたが、夏の宵時に聴くと雰囲気があって良いですね。なんというか酔いしれます。

ピアノの落ち着いた演奏も、ボーカルの力強い歌声も素晴らしかったです。ちなみに歌手の方は東海地方を中心に活動している「Honey-Shee(ハニー・シー)」さんという方だそう。けっこう色々な場所で歌われているようです。

50分間の演奏もあっという間でした。いやぁ良かったです。隣で一緒にジャズを聴いているのが男友達じゃなかったら尚のこと良かったです。乙女だったら、と願わずにはいられません。向こうもそう思っていたことでしょう。

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初日の最後を飾るのは、盆踊り大会。優勝者には豪華な景品が送られるのだとか。当然、男2人で参加する訳が無く、カップル達の仲睦まじい踊りを白い目で眺めながら祭り初日のクライマックスを迎えたのでした。

結構…いや、かなり満喫できましたね。イベントの内容的には2日目と比べて地味かもしれませんが、初日は初日で悪くありませんでした。

ちなみに翌2日目は世界コスプレサミットと夜の手筒花火があるのでより一層盛り上がりを見せます。ただ人混みが尋常ではないので、個人的にはコスプレに興味がないのであれば初日に行かれる方が良いかもしれません。また、もし手筒花火だけを見たいのであれば夕方以降に行かれることをお薦めします。